昔、YOUTUBEで、吉田拓郎が、自分の曲「流星」について、話している音声を聞いたことがある。
そこで、彼は、『「流星」はよく恋愛の歌だと思われているけど、実は、そういう意図で書いたものじゃない』と言っていた。
僕はちょっと驚いた。
僕もてっきり、恋愛の歌だと思っていた。
歌詞の中に、それっぽい言葉があるから、何となくそう思っていたのだ。
つまり、「少女の黒髪」「君の欲しいものは何ですか」という言葉から、何となく、女性相手に歌ってる気がして、女性相手ということは、まあ、恋愛かな・・・と思っていたのだ。
しかし、彼が、この曲を作ったのには、こんな経緯があったらしい。
彼がある日、駅を歩いていると、前を、女子高生が歩いていた。
その女子高生の後ろ姿を見ていたら、ふと、自分があれぐらい若かった時、一体、何を考えていただろうかと思ったらしい。
そして、そう思ううちに、自分は、もう若くないのではないかと思い、この曲を書き上げたらしい。
このような経緯を聞いて、改めて、歌詞を見てみると、確かに、そういう歌詞になっていることが分かる。
「例えば 僕が間違っていたとしても 正直だった悲しさがあるから・・・」とか、「さりげない日々につまづいた僕は、星を数える男になったよ」とかは、もう正に、自分の青春の終わりを告げる言葉だ。
この曲は、こういう感じの言葉で満ちている。
そして、何より、最後の「僕の欲しかったものは何ですか」という言葉は、自分が若かった時、何を思っていたんだろうか、もうそれが思い出せない、というような感じである。
また、「君が欲しいものは何ですか」という詞は、今の若い人たちは何が欲しいんですかという、若い人たちへの問いかけである。
思うに、この曲の「流星」というのは、青春を意味している。
「Oh・・・流れてゆく」という繰り返しの歌詞は、流星が一瞬で流れ、自分の青春が終わっていくということなのだろう。
そういう風に思って、この曲を聞くと、けっこう印象が変わってくる。
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